
QCM装置で何がわかりますか?
結合の有無、結合量、結合の強さ、結合の速度などを算出することができます。生体分子間相互作用や微粒子付着測定、物質の洗浄作用などを無標識かつリアルタイムに測定できます。
測定対象物はどのようなものですか?
制限内の重さを有するものであれば、分子、ポリマー、微粒子などを問わず測定ができます。センサー上の総重量として100pg~10μg程度が測定範囲内です。
他社SPR装置と比べたときの利点は何ですか?
操作の簡便性とメンテナンスのしやすさがあります。また、キュベット(セル)タイプですので、多くのSPR装置で用いられている流路系ではうまく測れない測定系を組むことができます。周波数変化を重さに直接換算できることも利点です。
他社QCM装置と比べたときの利点は何ですか?
感度になります。27MHzの高周波で発振させておりますので、5MHzや9MHzのシステムよりも約10~30倍の高感度を実現しています。生体分子やナノマテリアルの測定には弊社システムが必須の感度です。
検出感度はどのくらいですか?
濃度感度は抗原抗体反応で10ng/mL程度です(BSAと抗BSA抗体の反応)。また分子量121のシステインの金電極への吸着が確認できています。
センサーの安定化時間はどのくらいですか?
温度、固定物、液性の影響を受けますが、大抵の生体分子であれば、15分程度とお考え下さい。
使用したサンプルは回収できますか?
できます。キュベット内の溶液から、脱塩、濃縮などの操作により回収できます。

センサーへの固定化はどのように行うのですか?
金表面への物理吸着の他、アミノカップリングでの共有結合、アビジン-ビオチン結合、アルカンチオールによる疎水膜、有機溶媒によるキャスト膜の作成などを利用して行います。それぞれの物質でのプロトコールをご用意しておりますので、まずは一度ご相談下さい。
固定化量を知ることができますか?
溶媒中で固定化量を直接モニターするか、乾燥重量を量る方法があります。乾燥重量は空気中にて、「洗浄直後の発振周波数」と「固定化後の発振周波数」の差分になります。
センサーのラインナップにはどのようなものがあるのですか?
標準品は無修飾の金電極です。1. ご要望によりアミノカップリング基材やアビジンなどの試薬を固定化サービスとしてお受け致します。2. Ti、SiO2やITOなどの金属・金属酸化物電極を特殊センサー受託製作としてお受けすることができます。
消耗品のセンサー部分は再利用できますか?
使い捨てのご使用を推奨しておりますが、2つの再利用方法があります。1つめは結合サンプルだけを解離させ、固定化したサンプルを残したままにする方法です。塩強度やpHの変化などで行うことができます。2つめは固定化したサンプルをはがして工場出荷初期(無修飾)状態に戻し、改めて他の実験に使用することができます。※繰り返しの利用によりセンサーは徐々に劣化していきます。
解離定数(Kd)や結合速度定数(kon、koff)はどのように算出するのですか?
濃度を変えた測定や逐次添加による測定をしていただきます。解析専用ソフトAQUA(オプション製品)をご使用いただきますと誰でも簡便に求めることができます。
非特異的な反応が観察されますか?
固定化手法や固定化量に左右されることもありますが、サンプル種によっては起こります。起こってしまった場合は、コントロール実験から差分を取っていただくか、ブロッキング剤によってそれを防ぐなどの手段がございます。
有機溶媒の混在系で測定ができますか?
生化学的研究に使用される濃度の有機溶媒は使用できます。これよりも強い条件であれば、AFFINIXQ・AFFINIXQN用のセラミック製センサーチップとガラスセルのご使用をお奨めいたします。
実験にかかる消耗品はどのようなものがありますか?
弊社販売品としてはセンサーチップ、センサーセル、ガラスセル、撹拌子、ブロッキング剤になります。その他、マイクロピペット、チップ、固定化基剤、測定溶媒などは市販品をご使用下さい。